春日井市でローコストの注文住宅をお考えの方!
こんにちは、たかはし設計の高橋です。
テーマ:春日井市の注文住宅|ローコストで建てる
今回は注文住宅とローコスト住宅のお話をしたいと思いますが、ローコストにありがちな建てた際にはお値打ちだったけど将来お金がかかるかも知れないという内容を部分的にお話ししたいと思います。
弊社に資料請求のお問合せを下さった方に送る資料の中で、一般的なローコスト住宅で使用されている構造体でのシロアリ被害の内容を写真付きでお渡ししてますが、まずはその内容をご覧ください。
「ベイツガ保存処理材」と書かれていますね。
穴が空いている部分がシロアリに食われた部分です。これは一般的なローコスト住宅で使用されている土台の輪切りサンプルです。写真をよく見ると輪切り断面の外側が若干色が濃いのが分かりますでしょうか。約5mm~1cmくらいの部分はシロアリの防虫剤が侵透している部分です。この部分はシロアリには食われていませんが保存処理の防虫剤が侵透していない中央部は白蟻に食われています。
次は下記の写真です。
こちらは「ホワイトウッド集成材」とありますので一般的には柱・梁に使われます。今回は柱に使用した場合のお話しなので梁で使用したお話しは省略します。
写真を見て頂ければ一目瞭然だと思いますが、シロアリに食われてボロボロです。確かに木材を歩留まりよく使用するには悪い部分や余った部分を集成材として製品にすれば無駄なく使えますが、こんなにシロアリに弱い材料だとちょっと考えものですね。
一般的にはシロアリ対策としては土台と柱(柱の場合は1階床から1m)に防蟻剤を塗布します。昔はクロルピリホスという化学物質が含まれている防蟻剤が使われていましたが、2003年7月1日からシックハウス対策として使用禁止となりました。
クロルピリホスはいわゆる有機リン系の物質で、人体に入るとけいれんやめまい、吐き気、頭痛などを引き起こします。シロアリに絶大な効き目がありますが人間にも甚大な影響があるので使用できません。そうなると現在使用されている防蟻剤の効果も弱い薬剤になるため、5年に1回程度床下の防蟻処理をしないといけなくなります。その防蟻処理(シロアリ駆除またはシロアリ対策)の費用が結構馬鹿にならない金額です。
弊社は土台はヒバ、柱は杉の心材(赤身)または桧の心材(赤身)を使用しています。シロアリに強い材料を使用していますので、材料費としては上記写真の材料より高いかも知れませんが、5年に1回程度の防蟻処理も不要なので結局は安くなるかと思います。
ちなみに土台に桧を使用する会社も結構多いですが、桧も心材を使用しないと辺材部分の土台ではシロアリに食われます。それからシロアリの嫌いな物質でヒノキチオールというものがありますが、実際の桧にはほとんど含まれておりません。日本ではヒバに多く含まれております。
木造住宅をお考えの方、適材適所に木材の樹種を考えて使用するということも頭に入れておくと、将来的にはローコスト住宅よりメンテナンス費用がかからないのではないでしょうか。