清須市で自由設計の家づくりをお考えの方!
こんにちは、たかはし設計の高橋です。
テーマ:清須市で自由設計の住宅を建てるなら、こう考えよう
清須市で自由設計の住宅についてお話しします。
今回は主に構造的なお話しになるかと思います。
その内容はちょっと特殊かも知れませんが当てはまる方々もいらっしゃると思いますのでご参考になれば幸いです。
犬山市の城下町なんかもそうですが、弊社の事務所がある清須市西枇杷島町も、昔ながらの町屋の建物を良く見かけます。
この町屋は間口が狭くて奥に長い敷地の場合が多く、いわゆる「うなぎの寝床」と言われてます。
ちょっと話は逸れますが、町屋の建物はなぜ間口が狭く奥に長いのかと言いますと、江戸時代に「間口税(まぐちぜい)」いうものがあったそうで、家の間口3間(約5.46m)ごとに税金をかけるということなので、なるべく間口を狭くして税金を少なくしようとしていたらしいです。
いつの世も何とか税金を安くしようと考えるのは同じなんですね。
しかし、間口も3間(約5.46m)もあるなら耐力壁の壁量計算もそれほど難しくないですが、たまに外壁の芯(柱芯)で2間(約3.46m)より狭い間口しか取れない敷地もあります。
そんな場合、2階建てにすると1階の耐力壁の壁量が足らない場合があります。
一般的な在来工法で筋交いを使用する場合は、壁の長さ(柱の芯から柱の芯)は900mm以上で、弊社お得意の『板倉の家』では壁の長さは910mmと1,820mm(1間)しか国土交通省の認定が取れていません。
仮に、外壁間口が3,400mmとするならば筋交いの場合だと、900mmの壁を3つ取ると残り700mmなので壁量としては計算できません。
ただし、1,365mmで計算することも可能ですが今回は省きます。
『板倉の家』ですと3,400mm-(910mm×3)=670mmでこれも当然ですが壁量計算にはできません。
なかなか厳しいですが、筋交い以外に又は壁の長さが900mmより小さくても壁量計算が可能な方法はないか?実はあるんですね!
構造用合板を使うと壁の長さが600mm以上あれば壁量計算に入れることが可能なんです。
何を言いたいかと言うと構造に於いて、特に壁量計算は筋交いや構造用合板しかやった事がないではなく、いろいろな方法も知っていてそれを適材適所で自由に設計できることも設計者の懐の深さではないでしょうか。
いわゆる自由設計の住宅だと思います。
それから木造住宅の壁量計算の基準は、あくまでも建築基準法上最低レベルだということも覚えておいて下さい。
私は、筋交いを使用する在来工法の木造住宅でももう一段階上を目指します。
以前にも別のブログで紹介しました(http://sekkei-t.com/kiyosu-mokuzou/)が制震ダンパーなども構造的に、より安全に考える事も自由設計ではないでしょうか。
今回は構造について自由設計の住宅のお話しをしました。構造が自由設計?
・・と聞くと安全なんだろうか?と思いますが、私の場合はいろいろな方法や考え方の構法を用いています。
更に、建築基準法上最低レベルより安全な建物を目指しているという意味の自由設計とご理解くださればあり難いです。